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『ノートルダム・ド・パリ』

さ・む・い! ですね。しまい込んだ冬服を何度引っ張り出せばよいのか、途方に暮れてしまいそうな4月末です。

そう、4月末です。ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』を観に行ったのは3月末だったのに!

時間がたつのは早いですね!(時間のせいか?)

というわけで、遅ればせながら観劇の感想です~。(ネタバレあり)

作者は『レ・ミゼラブル』のヴィクトル・ユーゴー。

見どころは? と訊かれたら、真っ先に曲をあげます。とにかく音楽がいい! 情感たっぷりの美しいメロディーを俳優たちが切々と歌い上げる様は、本当に素晴らしかったです。

あとはアクロバティックなダンス。

無駄な贅肉が一片もないというのはこういうことね! と感動するほど鍛えられたダンサーたちが、サーカスみたいなパフォーマンスを次々披露してくれるという、それだけでも見る価値がありました。

特に、数メートルの高さで大聖堂の鐘を打ち鳴らすシーンでは、動いている鐘の上を命綱なしでひょいひょい移動していくダンサー達の姿に、見ている方がハラハラ!

しかし肝心のストーリーが、、、、、、、う~ん、って感じで…。

どんな話かといいますと、舞台は15世紀のパリ。醜い顔の鐘つき男カジモドが、ジプシーの娘エスメラルダに恋をするものの、彼女はハンサムな近衛隊長のフェビュスのことが好きで…という三角関係です。

エスメラルダは、踊りがうまい上に心やさしい美少女という設定。よって彼女を見た男はみんな虜になってしまうのです。

これだけ聞くと『オペラ座の怪人』のような話かな? と思ってしまいます。ところがどっこい!(死語)

なんとフェビュスには愛する婚約者がいて、「心が引き裂かれるほど、どっちも好きだー!」と高らかに歌うのです。いくら曲がよくても引くわ!

おまけにもう一人、ノートルダム大聖堂の司教フロロという主要キャラがいます。

彼は聖職者であるにもかかわらず、エスメラルダに恋をします。もちろんそれは要職の聖職者としてあってはならないこと。欲望を心の中で押し殺し続けた結果、彼はなんとエスメラルダに激烈な逆恨みを抱くのです。

「彼女は私の世界を崩壊させてしまう」

そう思いつめたフロロは、エスメラルダと愛し合っている最中のフェビュスを刺し(近衛隊長! しっかり!w)、その罪をエスメラルダになすりつけて死刑を言いわたします。

このあたりの展開はともかく、フロロの歪んだ愛憎には少し惹かれました。欲望から逃れることができず、かといって愛を貫くこともできず、聖職者である彼は死ぬことすらできません。

出口がない中、情念がどれほど濃密に煮詰まっていったのかを考えると、ドラマチック好きーな物書きとしての心がふるえます。げに恐ろしきは遅咲きの初恋!( ̄△ ̄;)

対照的に白けてしまったのはフェビュスでした。

婚約者に、エスメラルダとの密会がばれたときの彼の釈明は、「彼女がオレに魔法をかけたんだ!」。

エスメラルダを捕まえて死刑にしろというフロロの指示には、「かしこまりました!」

そしてフェビュスに助けを求めるエスメラルダにも、「ごめん、ムリ!」(←劇中のセリフはもっと文学的でした)

ぅおまえには心の底から失望したわ!!!

…というわけで。

浮気の代償として、エスメラルダの死を見届けることを要求するフェビュスの婚約者の方がよっぽどかっこよかったです。

まぁ、フェビュスの本質はあくまで兵士という設定なので、情に薄いのはしかたがないんですけどねー…。

カジモドはエスメラルダを逃がそうと身を張るものの、奮闘むなしく彼女は死刑になってしまいます。

その後、フロロを塔の上から突き落として殺したカジモドが、エスメラルダの亡骸を抱きしめ「あなたのために死ぬことは死ではない」と朗々と歌って自死するシーンは、本来なら号泣レベルに感動するはずなのです…が……

何も悪いことをしていない、そして最後までフェビスを信じて愛し抜いたエスメラルダが殺されてしまうラストに納得がいかず、全然感動できましぇんでしたー(-_-;)

そこはさー、もう愛欲にまみれた男どもが自滅するとかでいいんじゃないのー??

何しろエスメラルダはただ踊っていただけ。しかもそれは当時、普通の職につくことのできないジプシーに許された数少ない生業だったのです。

にもかかわらず、それを見て心を奪われて「俺をムラムラさせるなんて、なんて悪い女だ、この悪魔め!」とゆーのだからひどすぎます。

同行の友人と二人して、ストーリーにぶうぶう文句を言いまくりでした。

とはいえホント、歌とダンスは良かったです。公式サイトに予告動画があるので、興味のある方はぜひ見てください!

ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』公式サイト


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プロフィール

ひずき優

Author:ひずき優
2月6日生まれ。
2007年度ロマン大賞入選。

変わり者が多いと言われる水瓶座、細かいことは気にしないO型。座右の銘は「果報は寝て待て」。今日も他力本願で生きています。


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