ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』

久しぶりに観劇してきました~!!

や、なにしろ『宝塚BOYS』に行きそこねたのでね!(泣) だいぶ間があいてしまいました。

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、2001年に初演されたフランス発の作品で、フランスでは『ノートルダム・ド・パリ』と並ぶ人気作なのだそうです。(Wikipediaより)


もうね、と・に・か・く曲がいい!!

これは『ノートルダム・ド・パリ』でも同じことを言ったような気がしますが、『ノートルダム・ド・パリ』とちがうのは、曲調がロックでポップなのです。したがって非常にとっつきやすい。

というわけで元々CDは聴きこんでいたのですが、舞台を見るのは今回が初めてでした。やはり舞台の方が躍動的でおもしろかったです。

わたしが聴いていたCDは、2011年の日本語公演のもので、それは城田優さん(と山崎育三郎さん)がロミオを演じていました。

ところが今回見に行った舞台はロミオ役が柿澤勇人さんで、城田優さんはティボルト役で出演されていたのです。で、思ったのですが。

城田優さんはロミオよりもティボルトの方が断然カッコいいと思います!!!(≧□≦)

…や、あくまで個人的な趣味なのですが。

わたくし、『ヒートアイランド』という映画で彼がやっていた、街の不良のリーダー役がめちゃくちゃツボだったのであります(趣味わかりやすいな!)

よって今回も、城田ティボルトが出てきている間は萌えのあまりニヤニヤが止まりませんでした。眼福…!!(≧ω≦)=33


もちろん作品自体、とてもおもしろかったです。

原作にはない設定もちょいちょいあり、たとえばジュリエットの母親は、望まぬ結婚を強いられた末に浮気をしていて、何とジュリエットはその浮気相手の子供だ、とか。そして夫は、妻の不実に目をつぶりつつ、自分も賭け事や不倫にうつつを抜かし借金を増やしていく日々。

ジュリエットの従兄ティボルトは、子供の頃から宿敵モンタギュー家を憎め潰せと教えられて育ち、いまではモンタギューの人間を見ると噛みつかずにはいられない、立派な無法者――もとい、一族の若者たちの束ね役。でも色々と鬱屈を抱えていて、仲間たちから一目置かれつつも孤立しているのです。ちなみに実の叔母であるジュリエットの母親と、秘密の愛人関係……。

わー。こうやって書くと、キャピュレット家はどろっどろの昼メロファミリーですね!

それに対してモンタギュー家の、健全さとほのぼのっぷりときたら!

ロミオのパパとママは仲が良く、ロミオ自身、幼なじみや取り巻きの若者たちから慕われていて、集まっている時の光景はあくまで和気あいあい。

うん。こういう家で育ったから、ロミオは純粋でいい子なわけですよ。ただ一人の運命の恋人を探すために、たっっっくさんの女の子と付き合っちゃ捨ててるけど!(笑) 全然そんな不実さを感じさせない、さわやかな好青年です。

ところがそんなモンタギュー家の青年たちも、代々対立してきたキャピュレット家の人間を前にすると、やはり臨戦態勢を取らずにいられない。

通常、『ロミオとジュリエット』のテーマといえば『愛』だと思うのですが、このミュージカルでは『憎しみ』に、より焦点を当てているように感じられます。

登場するキャラクターすべてが、少しずつ何らかの憎しみを抱いていて、皆それによって道を誤まっていくのです。そして曲がとてもいい分、それぞれの情感に、客席まで迫ってくるような迫力があります。

温厚でやさしいロミオですら、最終的には自らの憎しみに我を忘れて破滅してしまう――彼がティボルトを殺したと名乗り出た後の、柿澤勇人さんの演技に目が釘づけになりました。地面に突っ伏したまま数分間、まったく動かない。それがかえって彼を襲っている悲嘆や後悔、自責の大きさを生々しく伝えてくるのです。何もしないって、リアクションするよりも雄弁なんですね…!

そしてラスト。ロミオとジュリエットが並んで息絶えているのが発見された時。

両家はなおも恨みを抱えたまま二人の遺体に群がり、それぞれの家に引き取っていこうとします。が、二人はしっかりと手をつないで死んでいたので、どうしても引き離すことができない。そこで初めて、二人の母親が「そのままにしてあげて」と声を発し、それが両家和解のきっかけになるのでした…。

文字通り死んでも離れない二人の強い想いが、憎しみを退けた――というより、そこまでの想いでなければ退けることができなかった憎しみの根深さにおののいてしまいます。

さらにこのミュージカルには、擬人化された『死』が登場するのですが、『死』は憎しみがたどり着く先として、争いのシーンでは必ず姿を見せます。両家の確執が解消されないまま強行したロミオとジュリエットの結婚式で、『死』の勝ち誇るさまが強烈でした。

その不気味さが…カーテンコールでは打って変わっておかしなことに。

どうやら『死』のダンサーは、千秋楽を終えるまで決してしゃべってはならないことになっているそうなのですが、そうと知りつつあえて話をふる柿澤さんに、「どどど、どうしよう…!?」的なリアクションでキョロキョロし、最終的に城田さんに耳打ちして代わりにしゃべってもらっていました。かわいい (≧艸≦)

そしてミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のカーテンコールと言えば! 人気曲『世界の王』を全員で歌うという恒例行事。というわけで、みんながヒャッホー! と盛り上がって歌い踊る中、『死』だけは暗くうつむいて舞台の隅をうろつくという…(笑)。最後までキャラ貫いてる!

あと、事態が深刻さを増していく中、ひとり幸せを満喫し続けるどピンク伯爵――いえ、パリス伯爵は、この物語のオアシスだったと思います。

彼を前にしたとき、ティボルトがものすごくイラッとしているのが伝わってきて、おかしいのなんのって。や、気持ちはすごくわかるけれども!(*^□^*)

というわけでとても楽しかったので、またリピートしてしまいそうです☆





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プロフィール

ひずき優

Author:ひずき優
2月6日生まれ。
2007年度ロマン大賞入選。

変わり者が多いと言われる水瓶座、細かいことは気にしないO型。座右の銘は「果報は寝て待て」。今日も他力本願で生きています。


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