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ミュージカル『モンテ・クリスト伯』

今年最後の観劇をしてまいりました~!
ミュージカル『モンテ・クリスト伯』、意外にも今回が日本初演という作品です。
モンテ・クリスト伯といえば、誰もが知ってる復讐の物語。いまはやりの半沢直樹ですよ、倍返し。
念のため、話を知らない方のためにあらすじを紹介すると…

あらすじ:
(19世紀初頭、フランス皇帝ナポレオンがエルバ島に流された頃。)
マルセイユの船乗りエドモンドは、船長昇格間近、恋人メルセデスとの結婚も間近と、幸福の絶頂にあった。
しかし彼を疎ましく思う者たちの策謀により、無実の罪で14年もの獄中生活を強いられる。またその間に父親は他界、婚約者も奪われるという憂き目に遭ってしまう。
獄中でファリア神父に出逢ったことで自分が陥れられたという真実を悟り、仇敵への復讐を決意する。同時に神父の知識を受け継ぎ、さらには莫大な財宝の在り処も教えられる。やがて神父が息を引き取ると、その遺体と入れ替わって脱獄に成功。
脱獄後に神父から授かったモンテ・クリスト島の財宝を見つけ、莫大な富を手に入れると、自身を陥れた者たちへの復讐の準備を開始するが・・・。
(wikipedia より)

といっても、実はわたしも原作を読んでいません! ですので以上のあらすじは知っていたのですが、その後のオチは知らないまま観に行きました。

以下、思いきりネタバレです。

幕が上がる前に、一緒に行った友人から海賊が出てくるらしいと聞き、いったい上記のあらすじのどこに海賊がからんでくるのかと思っていたら、脱獄して海をただようエドモンドを拾ったのが海賊だったのでした。
しかも首領はミニスカートの女海賊! 太ももセクシー!

彼女はエドモンドに、部下の海賊ジャコボと勝負をして、勝ったら船に乗せると言います。そして戦ったエドモンドは、神父に教えられた剣術を使って見事ジャコボを倒すのでした。いやここ気になるのはあれでしょ。
神父、あなた一体何者だったんですか!? 笑

ちなみに負けたジャコボは、強面(こわもて)でじぃっとエドモンドをにらみます。さてはライバル宣言? これで勝ったと思うなよ的な!? と構えていたら。
「今日から、あんたの敵はオレの敵だ! オレは、あんたの…と、友達になりたい…!」とまさかの告白ターイム!

でもそんな可愛らしい海賊に対しても、復讐で頭がいっぱいのエドモンドの反応は超クール。「そうか、友達か。(そんなことより)モンテ・クリスト島って知ってるか?」みたいな。しかも友達というよりも従者のように、いいように顎で使いまくり。それでもいやな顔ひとつ見せないジャコボは本当に人間ができてると思います。海賊ですが。

そう。彼に限らず海賊たちがいいヤツらなんですよ、もう。だってエドモンドがモンテ・クリスト島から財宝を運び出すのを手伝うんですよ? 私が首領だったら、彼を殺して財宝を自分たちのものにしますね!

ジャコボに至っては、財宝を前にしても「オレはあんたの友達ってだけで充分だ!」とエドモンドに向けて言い切りましたからね!(そして見事にスルーされてましたからね!笑) なんてけなげ!

…で、一幕はエドモンドによる復讐の舞台と役者がそろったところで終わります。となると幕間で聞こえてくる声は当然、「これから倍返しだ、倍返し…」「半沢直樹、半沢…」ざわ…ざわ…と。

もちろん私も期待しましたですよ。念入りかつ非情な復讐のシンフォニー。敵の苦しむ姿は蜜の味…!

二幕冒頭のメインは、エドモンド扮するモンテ・クリスト伯爵の屋敷で催されたパーティー。
招待を受けた客達は、やってきたはいいものの、誰も伯爵本人を知らない。ただとんでもない金持ちらしいという噂を聞くばかり。そして彼らはささやき合うのです。

金鉱を掘りあてたらしい、イタリアあたりの古い家柄らしい、オランダやベルギーの株で儲けたらしい等々。果ては少年を愛でているらしい、愛人宅につながる線路を敷いたらしい。アルプスの山をくりぬいて!

山をくりぬくよりも、愛人宅の隣に家を建てる方が面倒なくていいと思いまーす。…なんてまっとうなツッコミはさておいて、噂はどんどんエスカレート。
するとそこで、万を辞してモンテ・クリスト伯の登場!

……いやね、もちろんそう演出してるんだってことはわかります。でもここの登場シーンは、エドモンドが恰好よすぎるでしょう!!
丈の長ーい黒ビロードの上着を着て、大階段を貫禄たっぷりに降りてきます。上着の胸元と背中には銀糸でびっしりと刺繍が。衣装もステキすぎ!

そのパーティーには彼が復讐するべき三人の男達も招待されているのですが、挨拶しても誰一人としてすっかり変わってしまったエドモンドに気づかない。ただ一人、元恋人のメルセデスだけは気づくものの、人妻になった身では話もできず二人はそのまますれ違います。

これぞ復讐の序章とばかり、三人を見てほくそ笑むエドモンドを、すっかり召使いの衣装が定着したジャコボはいさめます。「これまでのことはすべて忘れて、これからの人生を歩んだらどうだ?」
ホント、海賊とは思えないほどいいヤツだ!

しかしそんな訴えもエドモンドには届きません。
さて。さてさてさて、来ましたよ復讐! とくと見せてもらいましょう、倍返し! …と思いきや。

あれ? 終わり? えぇー!?

復讐、10分で終わってしまいました。ねちねちと各個撃破するのかと思いきや、三人まとめてあっさり葬りさってしまう。反撃はほとんどなし!

どうやらこの作品の主題は、半沢…もとい復讐ではなかったようで。

その後、エドモンドの攻撃は敵のひとりであるモンデゴの息子、アルベールにまで及び、それを思いとどまるよう懇願するメルセデスをも退けます。

けれど最後、アルベールの婚約者ヴァレンティーヌが、アルベールをかばって「あなたは人を愛したことはないの!?」とエドモンドに迫ります。二人の姿にかつての自分とメルセデスを重ねたエドモンドは、若い恋人達から幸せを奪うことはできないと、ついに復讐を断念するのです。

そんな彼のところにメルセデスも戻ってきて、めでたしめでたし。ついでに戻ってきたモンデゴも、完膚無きまでにやっつけてめでたしめでたし。

この作品の主題は、愛と許しこそが人を幸せに導くということだったのでした。

…で、きれいに終わってもいいのですが。ラストシーンでどうしても気になることが!

エドモンドとモンデゴの戦いに割って入って怪我したジャコボ。フラフラの彼が去っていくとゆーのに、エドモンドは言葉ひとつかけるでもなし。労るなり、お礼言うなりさ~、と突っ込んでしまったのはわたしだけでしょうか…。

ジャコボの友情の一方通行っぷりが不憫すぎて泣けました。(オチそれ!? 笑)



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プロフィール

ひずき優

Author:ひずき優
2月6日生まれ。
2007年度ロマン大賞入選。

変わり者が多いと言われる水瓶座、細かいことは気にしないO型。座右の銘は「果報は寝て待て」。今日も他力本願で生きています。


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