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ルドルフ ザ・ラスト・キス

ミュージカル「ルドルフ ザ・ラスト・キス」を観てまいりましたー。

ちょ、これ、期待していたよりもずっとおもしろかったです! なので今回は語りますよ~。
(※以下、ネタバレをふくみます)

ルドルフは、ご存知皇帝フランツ・ヨーゼフを父に、美貌で有名な皇后エリザベートを母に持つ、オーストリア・ハンガリー帝国の皇太子。ストーリーは、保守的なフランツ・ヨーゼフと、変革を求めるルドルフとの対立を軸に進みます。

世を憂うルドルフ青年は、名前を変えて新聞に投書をするなど、地道に体制批判にはげむ日々。ある時、自分の投書に傾倒する男爵令嬢マリーと出会って恋に落ちる…のですが。

たぶんそこが彼の悲劇の始まりだったのでしょう。

普通の人は社会に疑問を持ったところで、自分の力で世の中を変えることなど不可能と分かっているので、悩むこともありません。その点、皇太子として中途半端に権力があるルドルフは不幸だったと思います。

自分には世界を変えられるかも、変えるのが使命かも…、という思いを捨てきれずにいたわけですね。そんな時、その思いを全肯定するマリーが現れてしまった。

しかも…ミュージカルの中で描かれる彼女は、ルドルフの思想を支持していたというよりも、自由、変化という言葉にあこがれていただけのように思えて仕方ありません。でも彼女の強い支持が、ルドルフに夢を見せてしまいます。

とはいえ彼の敵である「保守」は老獪そのもの。そのゆるぎない対応に打ち負かされ、自分には皇太子として生きるほか道はないということを思い知らされてしまう。

「一市民なら、立場か愛か、せめて選ぶ自由があるのに」と歌うシーンは、まるで血をはくような哀哭に満ちて胸にせまりました。でまた公開二日目なせいか、声もすごく出ていて歌がド迫力!(=゚ω゚=;) 聞く方も大興奮でした!

ちなみにフランツ・ヨーゼフと共にルドルフをやりこめる、首相ターフェも熱演でした。ダンディで知的、人当たりの良い紳士と見せて、ルドルフを脅すわ、マリーを脅すわ、まぁいい悪役っぷり。

かわいそうにルドルフは、かろうじてシャツを引っかけて下着をつけただけという、しどけない姿でベッドにいるところにターフェが乗り込んできてもてあそばれるという、あれは何のサービスシーンですか ひどい悪夢にうなされたり。。。

逆に敵のおそろしさを知らないマリーは、はじめはとっても強いんですね。ターフェに食ってかかって、愛はすべてに勝つと言い放つ。しかしそんなマリーも、やがて自分が無力な17歳の女の子でしかないことに気づかされてしまいます。それを嘆く彼女と、そんな君が好きだと歌うルドルフのデュエットもせつない。゚(゚´△`゚)゚。

最後、ルドルフは自分の信念を貫くために、すべてを投げうって皇帝である父親と対決しようとするものの、やっぱり相手にされずあっさり潰されてしまう。

戦うことすらできなかった絶望が、「毎日少しずつ死んでいくよりも、ひとおもいに死にたい」という選択につながり、彼は銃を取る……。

と、自殺に至るまでの展開はすごく納得いくのですが! が!

客観的に考えると、一番かわいそうなのはフランツ・ヨーゼフですよね! 最終的には、マリーとの結婚を許すことはできないけれど恋人としてなら認めよう、とまで譲歩するのに、夢想家の息子はそれすら拒むという……。
(註)ルドルフには政略結婚した妻と子供がいます。なのに離婚してマリーと結婚すると言い出したわけです!

ルール無用で頑なに夢を追うルドルフの姿は、悲劇的で美しいけれど、共感はできませんでした…σ(-_-)

よくよく考えると、計画をあっさり潰されてしまうこと自体、どれだけ現実が見えていなかったかの証でもあります。

だがしかし。だからこそミュージカル作品としてはおもしろいのです!(結末は知っていても、経過にハラハラしました!)

完璧で優等生な皇太子なんて、お芝居の題材にもなりませんからね~。


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プロフィール

ひずき優

Author:ひずき優
2月6日生まれ。
2007年度ロマン大賞入選。

変わり者が多いと言われる水瓶座、細かいことは気にしないO型。座右の銘は「果報は寝て待て」。今日も他力本願で生きています。


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